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ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

邦題より原題ままの方が作品を表していたように思う。原題は『DEMOLITION』。日本語で「取り壊し」、「破壊」、「打破」という意味。主人公がそうやって妻の死と向き合っていくというストーリーだった。主人公と密接に関わることになる10代の子供もまた現状を打破したいともがいていたように思う。

あぁはじまったとぼんやり映画を観始めたら直後のシーンが衝撃的。次の瞬間、病院に移る。事故により妻を失ったことが判明するが、悲しみの感情がわかない主人公。それより病院の自販機でチョコが出なかったことに対して怒りの感情が湧いてしまう。

妻の葬式の日、自販機メーカーに苦情の手紙を書く。そこに至る経緯として、これまでの妻との馴れ初めも書いていく。それが気持ちを整理していくようだった。

日常を取り戻したかのように暮らす主人公だったが、義父がかけた言葉をきっかけに修理の必要があった冷蔵庫、立て付けの悪かった男子トイレの個室ドア、調子が悪いパソコンなどを解体する(冷蔵庫は壊してた)。それがだんだんとエスカレートしていく。合間合間に妻との思い出シーンが入り、妻に対する思いが整理されていく様を描く。

朝早く起きて毎日の習慣をこなして、職場に行く電車で出会う人にちょっとした嘘をつく。淡々とすごしていた日々は嘘をつくことへの罪悪感もなく、大切な人をないがしろにしていた自覚もない。

そんな過去の日々を悔いたとき、大切な人がもうそこにはいないというのがなんとも切なくなる映画だった。

『お嬢さん』

映画を観初めて3部構成としる。3部構成?長そう…退屈しないかなと心配だったが、全く退屈しなかった。

映画の原案はイギリスの作家サラ・ウォーターズの「荊の城」。舞台を日本統治下の朝鮮半島に移し、日本の華族のお嬢様の遺産争奪合戦を描く。騙し騙される。

1部を見て「えー!うそー!」となり、2部を見て「えー!うそー!」でもほっとしたとなり、3部が解決編という感じでどうなるのかしらとそわそわ。

ミステリアスでエロティックで団鬼六な感じ。クスッと笑えるシーンが随所にちりばめられていて、ふふってなる。

アデル、ブルーは熱い色」と「キャロル」が融合したような女性二人のストーリーっていう印象があった。

お嬢様の幼い頃を演じていた子役の子の登場シーンの日本語が一番クリアで日本人なのかなと思って調べたら韓国の女の子だった。韓国版の芦田愛菜ちゃんみたいな感じかな?とりあえず、ペ・ドゥナがいる事務所に入ったらしいので今後の活躍も楽しみ。

『湯を沸かすほどの熱い愛』

母と娘のストーリー。劇中伏線がちりばめられており、あのシーンはここに繋がるんだなという楽しみがある。

突然この家の子になってしまったあの子はこの母の手を握るだろうというときに、ギュッと握る。そういう行為に安心する。手話を使うシーンは母が娘を思いやって育ててきたのが分かるシーンでいいなと感じた。

しかし、これはどうなのかなぁって思う部分も多い。いじめられている娘に対して逃げるな…。苦しんでいたことを知っていて、それでも学校に行けってのに闇を感じてしまう。他の解決策はなかったのだろうか…。いろいろな要素があって仕方ない気もするが、他の逃げるなというシーンも急すぎやしないか?と思った。

学校で娘がいじめを打破するシーンはいかがなものかと。周りの大人が大人として機能不全に陥っているとしか言いようがない。10代の娘にあのようなことまでさせてしまうのは大人として、教師として失格だろと思ってしまった。そうなる前にすべきことを誰もしてこなかった現れ。この映画を美談のようにしてしまうことはできないなと思った。

帰省

父が再就職で遠くに行くことになった。気軽に行けるような距離ではなくなってしまうため顔を見に実家へ。
ついでに自分が昔買った雑誌の捨てる捨てないチェックをすることになった。以前ハイクでも書いたZOLAをはじめ、HやOliveなど諸々を見返すのも楽しみにしていた。が、ほとんど捨てられていて、Oliveの外れ号やTVブロスしかなかった。がっかりとしながらほぼ捨てるに分類。
途中で見つけたのがシールを貼りまくった(丸いシールに顔を描いてて闇が深い)クリアファイル。TVブロスあたしンちカバーへの落書きも大概ひどい。

クアトロが出したフリーペーパーを発見したり。よりによってなんでこれ残ってんだよ!と思ったのがクイックジャパンのうーちゃか特集号。一緒の箱に入ってたのがけん玉とかで混乱した。

雑誌じゃなくてこっちの方を捨てても構わなかったのにーとなったのが、深夜ラジオを録音したテープ。すごい大量に残っていてよくもまぁこんな録音していたもんだと恥ずかしくなった。