金曜日の仕事帰りに『光陰的故事』を鑑賞した。週の初めに残業をしたせいで結構疲れた状態。不安で栄養ドリンクを買った*1。
4話からなるオムニバス映画。テーマは恋だったと思う。監督はそれぞれ違う。
1話目『小龍頭*2』はタオ・ドゥーツェン監督。小学生男子の初恋がモチーフ。恋する男子をクラスメイトが冷やかす感じに小学生男子らしさを感じた。
2話目『指望*3』エドワード・ヤン監督。中3くらいの女子の性の目覚めというような感じだった。登下校を共にしていた同級生の男子よりも一足先に大人になって行く女子。そんな女子と男子の成長期の違いのようなものを対比的に描いていた*4。生理の始まりと男性への興味。主人公の女の子が男性に見とれてしまうシーンでやたらと男性の上半身裸を艶めかしく撮っていて笑った。
3話目『跳蛙*5』はクー・イーチェン監督。大学生男子の恋物語。太っていた頃の名残でぶーちゃんみたいなあだ名で呼ばれている。親が金持ちのメガネ男子。片思いの彼女の気を引くために奮闘する。無駄に暑苦しい役でちょいちょい笑った。大学の描写がいい。時代が時代なのもあって講義にはラジカセを使う。ラジカセで講義をかける教授とそれを録音する学生。教室には誰もいないというシーンが最高だった。
4話目『報上名来*6』はチャン・イー監督。若い夫婦の物語。新築マンションへ引っ越した翌日のドタバタ。旦那さん役が『恐怖分子』に出ていた役者だ!と興奮。妻が出勤する直前に旦那に「鉄格子のドアはオートロックタイプだから鍵を持って出てね」と言うのだが旦那は話半分。絶対やるだろうなぁと思ったらまんまとやった。それもほぼ半裸の状態で締めだされる。やべぇーよとなり、てんやわんや。奥さんは奥さんで初出勤日なのにやっちまった!がある。
2話目、3話目と徐々におもしろくなって行った。特に最後の話は、目がパッと覚める喜劇。覚醒するような笑いではなく、帰宅後にあぁーおもしろかったと思い出しながらぐっすり眠れそうな笑い。とりあえずいい心持ちになったのでビール飲んで帰った。