ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

撮りたいものはこの街にある

先週金曜日の夜に「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展」を観てきた。

去年、阿佐ヶ谷ユジクでドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』を観たのもちょうど今頃。展覧会の開催を知ってから行かなきゃと思っていたのに、バタバタと終了間近の鑑賞となった。

映画でこんな老いぼれのことを記録しても意味がないと語ったり、助手の若い女の子をおかしい子でしょ?って言ったり、とにかく笑う姿が印象に残っている。

デジカメ*1を使いこなして撮影する姿もあった。肩からカメラを下げながら街を歩く姿がなんだかとてもいい。近所で出会った人を何気なく撮る。カメラを前にコミカルにポーズをとる子供とコミュニケーションをとりながら撮影。自分の近所に撮りたいものがたくさんあるんだ。というようなことを言っていたと思う。

ときどき入るソール・ライターの写真がどれもいい。ファッション誌『Harper's BAZAAR』でカメラマンとして活躍していた頃のもの。それより少し前だったのか、あとだったのか忘れたけど、アンディ・ウォーホルなど当時のアート界隈の人たちが写る写真も出てきた。構図が少しおかしい。観ているうちに、それがソール・ライターぽいと思うくらいになる。

この展覧会で実際の写真を観て、あぁ…映画で観たやつ!と興奮した。ファッション写真とその合間に撮ったスナップ。ファンション誌のカメラマンとしてアート界隈からも注目されていたのに表舞台から去り、自分の街で起こる人の営みを撮った。写る人を見るたびにその人が生活する姿を思い浮かべてしまう*2。そんな写真。

窓越しに撮るのもこの人の特徴だなと改めて思った*3。雪の日の結露、窓に当たる雨の雫、雨の日の傘*4。人や猫、なんてことない日常のいつもの風景。いいなと思ったらすぐ撮っていたんだろうなと思う。撮ることが好きで生きることそのものだったのかも。

*1:PanasonicLUMIXを使ってたと思う

*2:靴磨きの靴っていう写真とか電車から高架下を撮ったものなど

*3:映画でそれについて語っていた気がするが忘れた

*4:傘は好きらしい