子供のような表情になったり、大人の色香を出したりする満島ひかりという役者を見るために見る映画という感じ。ほかの見所も満島ひかり。奄美大島の島唄、奄美の言葉。満島ひかり以外では奄美大島が美しいのと島の人たち。
山場がなく1場面、1場面が結構長回しなのでとにかく長く感じる。実際長い。映画館で観てなかったら確実に寝てたと思う。空襲の場面で窓の明かりつけっぱなしなのにカーテンを閉めきらない描写とか気になった。
朔中尉(永山絢斗)と密会するためにトエさん(満島ひかり)は人目につかないように海をもぐったりするような危ない道をたどっていく。しかし朔中尉は堂々と正面の道から出かけているわけでそりゃ周囲の人は知っているよなと思ったりした。
大坪くんがなんでトエさんと朔中尉に好感を持ったのかの描写が薄く。終戦後、大坪くんがトエさんに「お二人のこと好きだったんですよ」というのだが、観てる私はポカーンとした。自分の読解力のなさかもしれないが、えっ?どの辺に好感を持てたの??特に朔中尉に対するものはわからないぞ。
この映画を観を終えたあと、作家の子孫って大変だなとしみじみ思った。