ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『パターソン』

アダム・ドライバー演じるパターソンが主人公。町の名前と同じ名前でバスの運転手をしている。彼の日常を描いたドラマだ。クレジットにあった永瀬正敏はいつ出てくるのかな?と思っていたらまさかのキーパーソン。何はともあれ、犬がかわいい。動物と共に生活をするってこんな感じだよなって思えてくる。

パターソンの趣味は詩を書くこと。仕事の合間だったり、帰宅後や休日など自分の時間が出来たときが創作の時間。ちょっとの時間に好きなことをする様子がよかった。対比的に奥さんが奇抜で、ほんのちょっとのひらめきで夢を語る。奥さんは移り気のようでいて好きの筋が通っている。陰と陽のような夫婦なのだけど、似た者同士の面もあるのかも。

パターソンが詩を創作するシーンを見て、好きなことがあってそれをできる時間がほんのちょっとでもあればきっと大丈夫と思えた。何者かになれるかもしれないという夢も潰えるような歳になり、何者にもなれないと悟った時、趣味を持っていることが自己承認の術になるのかもしれない。誰かに評価してもらうのでなく自分のためにする。すごく贅沢だ。

アーハン。