ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

無知を悔やむ

仕事帰り新宿へ寄り道。用事を終え、駅へ向かう。おぼつかない感じで歩く前の人が気になる。どうしたのかな?と思い、下の方を見たら赤い杖が目に入った。混雑しているし、雪が降った後だもんなぁなどと思っていたらやばい!声をかけなきゃ!となる展開。

しかし、時すでに遅し…。その方が柱に激突してしまう。柱で立ち話をしていた若者たちが「大丈夫ですか?」と声をかける。やばいかもしれないことは若者たちより先に察していたのに「お手伝いしましょうか?」のひと言が言えなかった。

それを後悔しつつ、この先も柱やらなにやらあり、「大丈夫ですか?目的地まで案内します」と声をかけた。「駅に向かっています」というので、鉄道会社を確認し、その改札まで案内することに。その方の腕を握り*1、向こうから来る人を避けつつ、道案内。改札まで案内した。

「ここが改札です」と伝えると慣れた手つきで定期券をタッチして駅構内へ。しかし、少し迷いながら前へ進む。少し不安そうな姿を見てさらに後悔。自分も同じ鉄道会社の利用者なのだ。しかし、定期券を出すタイミングを完全に失っていたのである。道案内しているときに軽く雑談し、「ホームまで案内しますよー」とか言えばよかったのだ…。

サポートの方法も間違っているし、ろくにコミュニケーションも取れなかった。好意が裏目に出て、かえって怖い思いさせたように思う。見守っていた方がよかったのかもしれない。手を差し伸べるには自分はあまりに無知すぎた。

*1:本来、腕をつかんでもらうものらしい…。点字図書館のサイトの「いっしょに歩こう」を読んで、あぁ…完全ダメな例