ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』

1月31日に鑑賞。寝ちゃうかなと思ってミンティアの黒を持って観に行ったのだけど、なんとも言えない心地よさを感じるドキュメンタリーだった。

ドリス・ヴァン・ノッテンの実家は紳士服店。あとを継ぐつもりだったらしいが、売ることよりも作ることに魅力を感じ、デザイナーへ。奇抜な服よりもリアルクローズへのこだわりがある。そのときしか着れない服ではなく、いつ着ても色あせず、着る人と共に成長していける服を作りたいと話す。

いろいろな年のコレクション映像が合間に入り、作りたいものをきちんと作っているんだなぁと思った。メイクは昔っぽい感じがぬぐえないのだけど、服は今でも着れそうなものばかり。華やかな生地が多く、一見シンプルな気がしないけど、服の形が普遍的なのか?などと見入る。

私生活の場面へ。自宅は貴族の別荘かなんかだったっぽい雰囲気。広い庭は手入れが行き届き、季節の花が咲き誇る*1。野の花も活かされており、イングリッシュガーデンっぽい印象*2。同性のパートナーがでてきて、やっぱりそうだったんだぁ。しかも職場恋愛か!となったり。自宅での様子はニットのコンビ*3を思い出したりした。ふたりはそれぞれの思うまま庭から花を摘み、家に飾る。庭には畑スペースもあり、ビーツや菜っ葉などが植えられていた。それら野菜を収穫し、料理をする。日常を丁寧に送るさまを見て、これがデザインの源なんだろうと思う。

刺繍はインドのおじさんたちの手仕事によるものだったのか!というのも驚きだった。オフィスに愛犬連れで出社するのだが、あんまり遊んでもらえない愛犬。ちょいちょい遊んでほしそうな姿が写っているのが微笑ましかった。

*1:バラの品種がいっぱいあった

*2:庭師がいて、相談しながら植物を育てているそうだ

*3:アルネさんとカルロスさん