ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『RAW 少女のめざめ』

フランス映画。去年、町山さんが失神者続出した映画とラジオ『たまむすび』で話していた作品。

映画鑑賞後、改めてラジオの書き起こしを読む。そうだった。そうだった。なるほどー*1

ベジタリアンとして育てられたジュスティーヌが主人公。姉も通う獣医学部の大学に合格し*2、両親とともに大学へ向かう。その道すがら立ち寄ったレストランでちょっと肉が入ってるからって母ちゃんガチギレ。大学に到着し、姉の迎えを待つもしびれを切らす父。母はジュスティーヌが心配で姉が来るまで待ってくれと請うも帰ることになる。

去り際、父が「自慢の神童」みたいなことをジュスティーヌに言う。翌日から始まる大学生活での講義シーンでもクセが強そうな教授が「君みたいな神童嫌い」みたいなことを言う。すごい優秀な成績で入った子としか思っていなかったが、書き起こしで飛び級しての入学だったと知る。思い起こせばひょっとして若い?という描写が結構あった。18にしては思慮に欠けるとか、ムダ毛処理をしていないとか。

大学入学の洗礼だと言って上級生からウサギの肉を無理やり食べさせられるジュスティーヌ。私はベジタリアンだからと断るも姉により無理やり食べさせられ、その晩、蕁麻疹になる。その描写が一番きつかった。その肌荒れそこまでリアルを追求しないでーーー!!!持病がひどかった頃などを思い出して、ぎゃーと目を伏せた。

それ以降のジュスティーヌの覚醒シーンでこれは完全にフラグが立ってる!キターなお約束展開で笑う。でも、描写が結構きつい。あの涙の意味はどっちの意味だろうと思ったりした…。話が進むにつれ、冒頭の交通事故やレストランでの母ちゃんのガチ切れの意味がわかる。伏線の回収がすごい。

監督が「女の子が女の子になっていく話」と言っていたらしいが、あぁそうだなという感じだった。目覚めちゃってからは同室のゲイ男子に欲情。半裸でサッカーをやっている様子を彼を食いたいと言わんばかりに目で追い、鼻血。鏡の前で姉の服をきてダンスするシーン。結構笑っちゃえる演出なんだけど、女にも性欲はあるし、振り向かせたい気を引きたいとか思うようになるのはごく普通のことだ*3

後半は姉妹二人の話になっていく。羽目を外したり、大ケンカしたり、互いを心配したり。姉妹同士でしかわかりあえない悩みや葛藤。なんの説明もなくベジタリアンってことにしちゃった母ちゃんはずるいよなぁと思った。

*1:そこまで深く考えて見てなかったわ

*2:両親の母校でもある

*3:無性愛の人もいるけども