ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『リメンバー・ミー』

4/4に鑑賞。この日までは幸せだった。

残業が少しあり、ポップコーンを買う暇がなかった。そもそももう始まっているかもという時間に到着。ここ最近、ポップコーン運がない。しかし、偶然、キットカットがカバンの中にあり、ネスレさんのおっしゃる通りHave a Kitkatですわ。

アナと雪の女王』の短編が同時上映。やはりもう始まっていた。アナ雪ならまぁいいかなどと思っていたのだが、さすがディズニー。見始めたら面白く残業しなきゃよかったと後悔。アナ雪は吹き替えで見てたから松さん、神田沙也加ちゃん、ピエールさんのトリオに思い入れがあり、吹き替えで見ればよかったと思い始める。オラフが主人公なんだもの。瀧の名演が見たくなる。サウナのシーンとか最高だった。メリヤス編みでストーリーを表現する場面があり、なんだこのかわいいやつは!と大満足。

そんで本編『リメンバー・ミー』スタート。ディズニーの配給クレジットのお城のやつの曲調がメキシカンになっていてワクワク。さすがディズニー様。つうか、トランプさんが壁を作るとか言ってたタイミングでメキシコモチーフってディズニー攻めてる!*1

靴屋の息子ミゲルが主人公。ひいひいじいちゃんがミュージシャンで、妻と子供を捨てて出て行って以来、音楽禁止の家系。しかし、ミゲルは家族に隠れてメキシコの伝説のミュージシャン、デラクルスの音楽や映画を楽しみ、夢はミュージシャンという少年。死者の日に、ひょんなことがきっかけで死者の世界へ。

話が進んでいくと展開が読めるんだけどグッとくる。よくよく考えたらおーいちょっと待ってこれはこうできたんじゃないの?と思うところがあるんだけど、それでもやっぱり良さが勝ってしまう。

タイトルは原題『COCO』より邦題の方がいいなと思った*2。後半に向かって切実に「リメンバー・ミー」が強くなっていく。覚えていたい気持ち、覚えてくれていたことの喜び。自分は忘れられてもいいけど、じいちゃんとばあちゃんのこと、両親のことは自分が死ぬまで覚えていたいと思った。

音楽がとてもよく家に帰って調べたら主題歌はアナ雪のご夫婦が作ったとわかった。天才かよ。サントラをAppleMusicで落とし、泣いたところを思い出したわ。そうだここだったと。日本版の人たちの曲もあり、ミゲル役の子歌上手い。藤木直人絶妙にちょっと下手*3。松雪さんのよさ。橋本さとし自身のプロフェッショナル仕事。いやー素晴らしい。

20年位前に緒川たまきさんが川勝正幸さんたちと雑誌の企画かなんかでこの死者の日に合わせてメキシコ旅をしていて、面白そうだなと思ったけど現実味がなかった。でも、この映画を観たらひょっとしたら行くかもと現実味が増した。自分の海外体験による感覚の変化はもちろんあるのだが、メキシコ人の空気感 *4がこの映画にはあった。

それにしてもディズニーというかピクサーは相変わらず端役で出てくる動物までかわいい。生き物への愛を感じる。劇中歌の「ウンポコロコ」は替え歌で日本の小学生に流行りそうだなと思った。

*1:プロジェクトはもっと前から進んでいたと思うけど

*2:ディズニーは邦題をつけるの上手いなと思う。

*3:映画を観ると歌唱力は問わない感じだからちょい下手くらいな方がリアリティーあるなぁと思った

*4:テンション