ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

子供の勲章

持病の定期検診で半年ぶりに採血をした。採血ルームに子供の泣く声が響く。

その子は「ママ!ママっ、ママぁー…!!!ギヤァー!!うっぅえーん」を繰り返す。

ママに連れてこられてママつって泣いてるのがツボになり、クスッとした拍子に注射の針*1がずれ、血の出が悪くなった。途中から看護師さんが針を押さえながら採血することに。異物感があり痛く、看護師さんもそれを察し申し訳なさそうにしていた。採血後、お互い謝罪。

「泣いている子がママに連れてきてもらってママって言って泣いているのがおかしくて」と話すと、看護師さんが「多分、パパに連れてこられています」と言う。

私が「えーそうなんですか!だから“ママ”だったんですね(笑)。帰りに見ていこう」と言うと、「はい」と苦笑する看護師さん。

有言実行のため、実際に声の主の方を通ったら子供は本当にパパらしき男性に抱っこされていた。私が想像していたよりも小さな子供だった。子供にとってはこんな地獄を体験させるパパ許すまじ状態だろう。

採血ルーム近くで止血をしていたら、子供がケロッとした表情で採血ルームから出てくる。もちろんパパに抱っこされているのだが、大泣きしていた頃の自分と今の自分は違うんだと言いたげな雰囲気だ。奴の腕に巻かれた止血の包帯は勲章に違いない。

*1:翼状針と呼ばれるタイプ