ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

新生活

15年近く住んだ家を引っ越してから1カ月以上過ぎた。背負うものが増えたのだが*1、引っ越してよかったなと思う。にわか仕込みのkonmariメソッドで「ときめかない」*2物を捨てた。固執していた何かから徐々に解放されていく感覚。

住んでいるアパートが壊れるまで住んでやると思っていたが、ウサギが亡くなり、彼女と長いことともに過ごした家に帰宅するのが辛くなっていった。何かをするたびにウサギの痕跡が見つかる毎日*3が楽しくもあり、ひとりで過ごすことに慣れていく薄情な自分に失望した。

引っ越し先を決めた数日後、帰宅すると家の前に人糞が落ちていた。湯気が立つブツの上に載せられたティッシュ。かなり衝撃的な図である。街に愛着があり、離れることに未練があったけど、一気に冷めた。この家を、この街を出ようと決めたことは正しかったのだ。

自分が引っ越すまで時間があり、のんびりしていたのだが、引っ越す日程が決まると想像以上に時間がない。転居先で事前にやっておきたかった工事を徹夜してやるなど感傷に浸る暇がないまま引っ越し。引っ越し当日、引っ越しに苦言を呈していた母が、渋々ながら手伝いに来てくれた。引っ越し先を見た瞬間に気に入ったようで父に東京観光時の宿に使おうと話したらしい。

敷金の件でアパートの不動産屋のオヤジさんから電話があった。掛けられる言葉に辟易*4。かなりお世話になっていたから許容できるけど、そうじゃなかったら…。改めて引っ越してよかったと思うのだった。

職場までの通勤時間は増えて、朝が苦手であさイチ*5大好きな自分には少々辛い。でも、ここで良かったと思う。近くにスーパーが2店舗あり、そのうち1店舗は比較的新鮮な寿司が並ぶ。ネタが新鮮な寿司は眺めているだけでも幸せだ*6。100均が近いのも助かる。

新しい家族を迎え入れた。我が家にやってきたのは1歳の保護猫*7。ウサギ飼いとしては魂を売ったような感じだが、ウサギと猫をと思って里親サイトを眺めていたが、気になるウサギは遠方からの募集ばかり。一方、気になる猫は応募期限が切れては募集をくりかえし、引っ越すタイミングでまた募集を開始。応募したらトントン拍子で決まった。

そんなわけで今は猫の飼い主である。猫との距離がようやく縮まりはじめ、猫さんの要求に従って撫でるのが朝の日課だ。猫さんはよくしゃべる子でなにやら話しかけてくる*8。無防備な姿で私のベッドで寝る様になった。この子のためにもの作りをするのが当面の楽しみである。

*1:主に金

*2:なくてもいいやーくらいの感じ

*3:引っ越し当日にも「アイツめ」ってなった。本当に楽しかったなぁ

*4:うちの父が当時69歳だったからそれに絡めたセクハラ語を言うのにうんざりしていた。引っ越すことを話したら結婚かとかうるせーよ。うちの両親アゲをすると、田舎者だけど頑張って考え方をアップデートした。親としては子供が配偶者でも持ってくれた方が安心だけど、幸せであればいい。そんな親の姿勢に救われている

*5:前の家では最後まで見ることができた

*6:味の想像が地味に楽しい

*7:贅沢品

*8:内容はわからにゃい