ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

感情の正解を知っているのは俺じゃない

男性ばかりの職場でゆるふわ系女子と自分との対応の差にショックを受けたという増田を読み、その後に1000ブクマもついたユアライヤー増田トラバを読み、ムカムカした。
あのな・・10年前のことを思い出して匿名で不意に書くってことは精神的に弱ってんだよ。それに対して追い打ちをかけるようなことを書くかね?しかも、お前増田じゃねーからその読み外れてっかも知れねーじゃん。なんで決めつけてんの?
いじめられていることを告発した児童の作文を張り出した教師とマインド一緒じゃん。それに対して同意とか正論とか書いているブコメは同罪。あの増田を持ち上げることでまた同じことが繰り返され、傷つく奴が出てくるかも知れない。誰かを追い詰めてるかも知れないってわかってる??

えーここから私の自分語りをいたします。前日に元増田を読み、私もこの手の経験あったわーと思い出したんですね。本当だったらこんなことを書く気はありませんでした。しかしながらあまりにも決めつけとそれに対する同意が酷いので、それは単なるひとつの見方でしかないということをこっそりとでも書かなければと思いました。

 15年以上前の話である。私の友達はほぼ全員かわいいのだが、中でも飛び抜けてかわいい子と吉祥寺で遊んでいたときのことだ。当時は美容師がカットモデルの声かけを頻繁にやっており、そのときも美容師の卵(男子)から友達に声がかかる。大抵の場合、「お友達からも『やった方がいいよ』といってくださいよー」とか、「遊んでいるところお時間とってすみません」などと、こちらにも話しかけてくるのだ。
しかし、そのときの彼は一切こちらを見ない。さも友達が一人でいるかのごとく一対一で話し続ける。彼には私が透き通って見えていたのだろう。影でもない。無。非実在人物。気づいたら俺はなんとなく夏だった・・否!

気づいたら俺は完全に透明少女だった。

これが武蔵野の衝撃である。

完全なる透明体験は20そこそこの自分にとってかなりショックな出来事だったので別な友達に泣きながら報告。「うんうん、そうだね、そうだね、辛かったね」なんて友達が言ってくれたはずだ。なお、その後も特別にかわいい友達と遊んでいるときにカットモデルいかがっすかー的な場面に何度か遭遇したが、吉祥寺越えは訪れなかった。
アルバイトを含めいくつかの職場を転々とし、元増田同様に男性が多い職場も体験。当然ながら私は増田と同じフラットな扱いを受ける。その中で突如かわい子ちゃんが登場するイベントが発生すると男性陣の態度は一変。これに対してはなんも思わなかったが、俺は女なんかで態度を変えないです系だった人たちまでそうだったときは「ダッセ、普通かよ!」と思った。

これら実体験を踏まえ、元増田のアレは職場の男性を特別視しすぎた弊害だったのでは?と思ったのである。差別という言葉のチョイスはどうかと思う。しかし、容姿でハンディキャップがあるからこそ学力を身につけ、実力主義ユートピアにたどり着く。増田にとって職場の男性たちは分け隔てなく接してくれる特別な男たちだったはずだったが、ゆるふわ登場とともに脆くも崩れ去る。「普通じゃねぇか」と。これまで出会ってきた男性と同じじゃねえかと。そうじゃない場所へ行きたくて努力してきたのに結果がこれ。元増田が自分の努力を虚しく思ったからこそこの一連のことが「結婚した今でも記憶に残る出来事」になっているのではないかと思った。20代前半でこの体験は結構辛いもの。

つまりだな、読み手次第で受け止め方は違う。感情の正解を知っているのは元増田自身であって俺たちじゃない。これで気づきを得られるといいですね?アホか一番知っているのは本人だ。勘違いすんな。