「働いたら負けかなと思ってる」*1もじってはいるけど、あんな笑顔で言ってない。むしろ眉間にしわを寄せて言っている。
食べログに書きたい
月曜日の夜の出来事を食べログに書きたい。
誕生日にANAのファーストクラスに乗った人が4travelに書いたように書きたい。
客を選んでるこの感じ。
疎外感を感じさせるこの感じ。
でも、食べログに書いたら負けだ。
負けなのだ。
スカした奴らのネタになるだけ。
分かってるのに原稿だけは書く。
マインドは負けている。
ポエムを書きたくなるようなガッカリ月曜日。ネチネチとした性格なので原稿は見たことをありのままに書く。食べログにアップする前提で書いたけど、もはや店に対して憎らしさしかないので店サイドにネタとして消費されるのが悔しい。プライドが邪魔をしてアップできない*2。
友達同士で食事に行くと客がゆったりできるように放っておいてくれる店は結構ある。月曜日に行った店も好意的に見れば…と考えたが、どうなんだと思うところしかなかった。自分が誘った手前、友達を盛り上げるのに徹したが無理だった*3。オーナー夫婦そろって30代で若いし…シェフ上がりだし…とバックグラウンドを考慮しても大目に見ることが難しいことが結構あった。自分が友達を誘った負い目もあるからなのだが…*4。
友達は「接客が駄目すぎる店は久しぶり。いい話のネタができたから気にしないで」と言ってくれたけど…、気にする。1000円、2000円の店ちゃいまっせ。5000円オーバーですよ。全員で5000円オーバーじゃない、1人5000円オーバー。5000円オーバーの店なんて特別なときしか行かない*5。人間的に小物なので支払額を無印やユニクロのTシャツで、映画で、アルバムで思わず換算してしまう。
5000円オーバーの店なんて料理だけじゃなく雰囲気も楽しむもの。しかし、雰囲気を楽しめず、記憶に残る塩が味ではなくお前のその対応*6。その塩対応はこの通りブログに書くくらいには尾を引いてる。
さらに辛いことは続くもんで火曜日の終業間際、取引先からのお断りメールを受信。察してくれという文面*7。むしろきちっと断られた方が切り替えられるんだよなぁ…。
思い返せば日曜日から「えーっそんなぁ」となる出来事があった。嫌な出来事は立て続けに続く。火曜日は朝から体調をちょっと崩し*8、仕事帰りにやりたかったことを断念した。自宅近所着が久しぶりに早かったからクリーニング屋さんに寄り、長いこと預けっぱなしにしていたコートを引き取る。
クリーニング屋さんの奥さんが、私のコートを探し、「あっこのコートね!思い出したわ」。「カビ癖がついているコートだからドライだけじゃなく水洗いもしたのよ!」と説明してくれた。「ウールのフワフワ感が復活したでしょ」と笑顔で言う。
「(ほんとだぁフワフワだぁ…ん?水洗い)ひょっとしたら今の手持ちのお金じゃ足りないかもしれないです」と言うと、奥さんが「その辺、通った時に払ってくれればいいわよ」。そして、金額を教えてくれる。
「足りそうです!(税込みの金額が聞こえる)あ…10円足りないです!」。奥さんが「10円ならオマケしてあげる」。この出来事ですーっとここ数日の憑き物が取れた気がした。