ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

聞きたい歌がある

11月6日(火)に宇多田ヒカルさんのライブツアー初日を観覧。会場の横浜アリーナ*1には結構ギリギリに到着した。

いちばん初めの曲は『あなた』。配信開始早々に購入し、聴くたびに泣きそうになっていた曲を生歌で聴いていたら込み上げるものがあり、案の定涙腺が緩む。歌詞を反芻してしまうと本格的に泣くと思ったので脳内に歌詞を起こさないように努めた。JR東海にいろいろ思うところあったけど、それは取るに足らない。冒頭からこの場にいられたことに感謝した。

Traveling』のイントロが流れると会場が一気に盛り上がる。この曲を聴きながら音楽好きの同僚に宇多田さんのライブを観に行くと話をしたときのことを思い出した。

同僚は「ライブを観に行けるのが本当に羨ましいです。自分は同い年なんですよ。デビューした頃からずっと見てきて自分の才能を武器に活躍する姿にすげーと尊敬したし、勇気づけられたし、思い入れが深いんです」と熱っぽく話した。最後にしみじみと「早熟な人でしたよね」と。

30半ばになった彼女が歌う過去の曲はとても心地が良い。彼女がやっと曲に追いついたのだと思った。若い頃、歌っていた時よりもいい意味で肩の力が抜けて気持ちよさそうに歌う。

アンコール後、感無量という表情をしていた。休止していた8年の間にいろいろなことがあったんだなと思う。それは観客である私たちも同じでお互いをねぎらいあうようなそんな空気が流れた。

*1:仕事の都合で東京から新横浜まで新幹線に乗った。新幹線改札機のICタッチ部分に腹が立った出来事は割愛する