久方ぶりに友だちの飼い犬の散歩をした。犬はよく知らん人が散歩の相棒でもまったく気にせずぐんぐん進む。電柱とか塀の匂いを嗅ぎ、知らんやつの匂いがしたら上書きする。匂いセンサーにヒットしたら多少遠くてもそこまで行き、バカの一つ覚えのように上書きをする。繰り返されるその仕草は愛らしい。
これは上書きではない動きだなと思って眺めていると💩をする。じっくり匂いを嗅ぎここは安心だ!ってところで💩をしているようだ。💩をとるから待ってて!ってなるけど、オレはもう用を足し終えたって涼しい顔で先に行こうとするのである。
おい!お前の💩を拾うことも私の任務なんだよ!ちょ待てよ!ってなるのだか、知らん顔。犬が従順だって?うそだろってなる。なんなら猫の方が幾分か従順だし、かしこいぞ。
そんなことを思いながら犬を見る。相変わらず尻尾を振りながら天真爛漫に歩み、電柱や塀に上書きしていく。犬はとても無邪気な生き物だ。