ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

中年の定め

ここ数日、ホッテントリに入る増田(旅行のやつとか近親相姦のやつとか、昔は良かったのやつ*1)を見てイライラしてしまった。また同じ話かよ!みたいなイライラ。

「あれ、この体験どっかでしたな…?」なんだっけなーとなりながら気付いた。母や父*2の“トーク”と一緒だった。「かあちゃん、それさっき聞いた!」ってちょっとだけイラっとするやつ。母や父と違うのは、おそらく書き手が若者っぽいのと同一人物ではないこと。若さゆえ疑問に感じ、増田あたりに書く。すると、元若者が書いたエントリーと似たような内容になる。それゆえ、ブコメも似たようものが並ぶ。「おばちゃん、ブコメもセットで前にも見た!」となり、またこれか。ほんでまた…イライラってなっていた。

しかし、“結構いい老人な両親とよく知らん若者たちの同じ話を聞かされる”これが中年の定めなのかもしれない。そうか母のトークと同じなんだと悟った途端、いちいちイライラするのがアホと思った。

*1:昔は良かったのやつはおっさん説もある

*2:どちらかというと母に顕著

2000円に負けて悔しくないのか!

本当に本当に久しぶりに携帯の電波の届かない山奥(関東)で仕事。

当初、山奥の方で打ち合わせかな?と思っていた。しかし、数回メールでやり取りし、街でOKということに。近いし助かった!と思ったが…、まさか山奥の方に連絡手段に難があったとは…。

本日、山奥の現場へ。初めてauが圏外だと知った。ユーザーの自分びっくり。「道がちょっとわからなくなり、では電話してみます。えっ…あれ……圏外だ!!!!!」。そうしました所、いわゆる格安スマホの仕事仲間がつながり、電話を借りる。なんで繋がるんだーってなったら、docomo回線だからとのこと。

現場について、先方が笑顔で一言「docomoだけは繋がるんですよー」って。

そりゃそうだなと納得しつつも、SoftBankなら仕方ないにしても…auお前もかよ。仕事を終え、帰りの車中で仕事仲間が「一言auに言ったら?」と言ってきた。確かに「こっちは高い金払ってんだぞ!2000円に負けて悔しくないのか!」とは思う。あの山奥で繋がることに企業としてのメリットは感じないけど、docomoつーかNTTのインフラ企業としての矜持は感じた。

三太郎とかCMで話題作りするよりさぁとなったりも。電話利用する側からしたらドーナツやハンバーガーが無料でもらえるより電波が通じてくれていた方が助かる。docomo回線いなかったらやばかったので本当に焦った。

『パターソン』

アダム・ドライバー演じるパターソンが主人公。町の名前と同じ名前でバスの運転手をしている。彼の日常を描いたドラマだ。クレジットにあった永瀬正敏はいつ出てくるのかな?と思っていたらまさかのキーパーソン。何はともあれ、犬がかわいい。動物と共に生活をするってこんな感じだよなって思えてくる。

パターソンの趣味は詩を書くこと。仕事の合間だったり、帰宅後や休日など自分の時間が出来たときが創作の時間。ちょっとの時間に好きなことをする様子がよかった。対比的に奥さんが奇抜で、ほんのちょっとのひらめきで夢を語る。奥さんは移り気のようでいて好きの筋が通っている。陰と陽のような夫婦なのだけど、似た者同士の面もあるのかも。

パターソンが詩を創作するシーンを見て、好きなことがあってそれをできる時間がほんのちょっとでもあればきっと大丈夫と思えた。何者かになれるかもしれないという夢も潰えるような歳になり、何者にもなれないと悟った時、趣味を持っていることが自己承認の術になるのかもしれない。誰かに評価してもらうのでなく自分のためにする。すごく贅沢だ。

アーハン。

『幼な子われらに生まれ』

2時間程度の時間で端的に夫婦の過去を見せる。主人公夫婦についての出会いの描写まではなく、若干おや?と思ったものの、そこまで描く必要もなかったのかな?と思えた。

バツイチ同士の再婚。妻に連れ子あり大手企業勤めのサラリーマン信が主人公。妻の連れ子を自身の子供のように愛しているが年に4回実子と面会。キャリアウーマンの元妻も再婚している。

信は有給休暇も全てとり、定時に上がり、休日出勤もしない*1。素敵な働き方だが、管理職でありながら超絶ホワイトな働き方をすることが会社に煙たがられ、リストラしたい人員になってしまう。そして出向を言い渡され追い出し部署へ。

思春期になった連れ子は母の妊娠で自分の居場所がなくなってしまうかもと不安になってしまったのかもしれない。情緒不安定になった彼女*2は父を「パパじゃない。本当のパパに合わせて」と突き放す。思春期の子供と向き合うことの辛さが突き刺さる。

多分知ってはいると思うけど鈍感であろうとする再婚した妻役の田中麗奈が良い。なんとか感情を抑え寛大であろうとする主人公を演じる浅野忠信さんも素晴らしい。それでも許容を超えた時感情が決壊する。決壊するけどセーブする様がいい。原作ではSMに逃げたことで救われたらしい*3が、映画では一人カラオケで逃避。これが「あぁこの夫婦はきっと大丈夫」となる場面でとてもよかった。

血のつながりがなくても親子だった時間を子供はちゃんと分かる。子供なんて面倒と思いながらも久しぶりに会うと思ったら子供のためにといろいろ準備するものの…。用意したポケットの小銭が辛い。

子供が見ても、大人が見てもいい。それぞれの視点、それぞれに対する思いが交錯し、突き刺さってくる。

*1:はてな的に素晴らしい働き方

*2:もっと前から疎外感があったのかもしれないが決定打は母の妊娠だったのだと思う

*3:はてな的に逃げるは禁句な空気

好きなバンドのライブ

今週は音楽好きの友達と2日続けてライブ観た。

火曜日はHYUKOHとnever young beachの対バン。場所はクアトロ。HYUKOHを友達に教えてもらってからかっこいい曲だなぁと思ってよく聞いてた。友達が初来日のライブ行ってとても良かったというので、次回は誘って欲しいとお願い。去年duoなんとかで観た。韓国アイドル好きからスライドしてきたファンもおり、アイドルのライブノリがファン側に若干ある。久しぶりに観たらduoのときより音が良くてクアトロだからかな*1とか思っていたが、友達曰くだいぶ腕を上げているとのこと。確かにドラムがすごくてこの低音は本当にドラムがやっているのか?と思ったほど。ボーカルのオヒョクさん*2も自分の声のマイク使いを考えるようになっていたそう。私の位置からは見えなかったので友達から話を聞いて「へぇー」となった。まだ20代前半の人たちなので今後も楽しみ。

水曜日は向井さんと田渕さんのツーマン。場所はQue。VIVA YOUNGという企画での公演。“2人のビッグショー”って副題が付いていた。それぞれの弾き語り。田渕さんの声がかわいいかった。弾き語りライブを月に2回くらいやっているらしい。向井さんとのツーマンという話が来て、やります!と返事してから指紋がなくなるほど練習した。今、指ツルツルです(笑)というようなことを言っていた。

向井さんはZAZEN BOYSナンバーガール、映画の楽曲*3などを。ナンバーガールの曲をやる前に昔話を少々。東京初ライブはシェルター。2度目がQueでこの企画。19年ぶりの出演で思い出深いとかなんとか。

秘密のはずだったのに事前アナウンスがあったアンコールは向井さんと田渕さんで*4。1曲目は薬師丸ひろ子の曲*5、その後『tatooあり』、『IGGY POP FAN CLUB』をやった。友達はガチファンなのでうわぁとなっていた。

*1:クアトロびいき

*2:特徴のある声でとてもいい

*3:アコエレではわりかしやる『天国』を久しぶりに聴いたがやはりいい

*4:楽屋では「おい!それ今、言っちゃうのかよ!」ってなったらしい

*5:友達が田渕さんの声のトーンに合わせた選曲と予想してた

『海辺の生と死』

子供のような表情になったり、大人の色香を出したりする満島ひかりという役者を見るために見る映画という感じ。ほかの見所も満島ひかり奄美大島島唄奄美の言葉。満島ひかり以外では奄美大島が美しいのと島の人たち。

山場がなく1場面、1場面が結構長回しなのでとにかく長く感じる。実際長い。映画館で観てなかったら確実に寝てたと思う。空襲の場面で窓の明かりつけっぱなしなのにカーテンを閉めきらない描写とか気になった。

朔中尉(永山絢斗)と密会するためにトエさん(満島ひかり)は人目につかないように海をもぐったりするような危ない道をたどっていく。しかし朔中尉は堂々と正面の道から出かけているわけでそりゃ周囲の人は知っているよなと思ったりした。

大坪くんがなんでトエさんと朔中尉に好感を持ったのかの描写が薄く。終戦後、大坪くんがトエさんに「お二人のこと好きだったんですよ」というのだが、観てる私はポカーンとした。自分の読解力のなさかもしれないが、えっ?どの辺に好感を持てたの??特に朔中尉に対するものはわからないぞ。

この映画を観を終えたあと、作家の子孫って大変だなとしみじみ思った。

『夜明けの祈り』

第二次世界大戦後、ポーランド修道院で実際に起こった話。ソ連兵が修道女たちをレイプしたことに端を発する。フランス人の女性医師が見ず知らずの修道女に請われ、心身ともに傷ついた彼女たちを助ける物語。

ソ連兵だけが畜生なのだ。しかし、陵辱され傷ついているはずの修道女たちは子を身ごもり誓いに背いてしまったと自分を責める。

事実を知られてしまうことは恥。修道院存続も危うくなってしまう。口外されることなくこの急場をどうしのぐか。どう繕うかしか頭にない。その選択が人の道に背いていたとしても進んでしまう。誰にも相談できず窮地に陥った人間は正当な判断ができない。その選択が間違いであったとして、それを責めることは難しい。

女性医師を通してセックスを描く。同僚医師との同意あるものと、ソ連兵によるレイプ未遂。対比的に見せることで未遂とはいえレイプ被害に合う恐怖の凄まじさを感じた。

身ごもった修道女は7人。子供を産むことに目を背ける者。当初目を背けていたものの、他人の子に乳を上げることで情が移り愛してしまう者。自分の子と改めて対峙し、私は母だと悟った者。皆が我が子を愛してくれると悟り、修道院を去り自分の道を生きようと決めた者。女性自身の様々な生き方も提示する。子供を身ごもり、出産したからといって愛情深い母になるわけではない。

フランス人の男性医師役をどっかで見たなーと思ったらやっぱり、『メニルモンタン』の主役の人だった。メニルモンタンであんなダメっぽさを出していたのにイケメンだった。