ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

2018年買ってよかったもの

2018年もあとちょっとで1カ月目に突入。そして、早々に買ってよかったもの爆誕。

自宅で音楽を聴くとき安いヘッドホンを装着していたのだけど、安いヘッドホンのコードは細い。その細いコードがウサギのターゲットになりがち。なんだこれ邪魔だなガブでヘッドホンが死ぬこと4回。よーし音楽聴こうと思ってヘッドホン装着してあれ片方から音でてないな…。もしかして…あっやっぱり…。今回ばかりは予算オーバーでもいいBluetooth対応を買うと決めて購入。想像以上に快適。コードがないって素晴らしい。Bluetooth、君に決めた!そんな気持ちにさせてくれて、ありがとウサギ。

ほぼ日でパンダ語りしている!と前のめりになって読んでいた記事で知ったパンダの本をさっそくAmazonで購入。これが素晴らしく良かった。どんなに落ち込んでいても寝る前に本を開いただけで幸せな気持ちになれる。「パンダは私を救う」そんな内容。アドベンチャーワールドにいるパンダたちへの愛炸裂。パンダごとにイントロダクションがあり、桜浜と桃浜、結浜へのものは娘を思う父かというほど。永明と良浜へは尊敬の眼差し*1。パンダが寝ながら食事するとか知らんかった*2。味の違いがわかるやつらであることも知る。笹ネスカフェできちゃう。著者は特に双子の桜浜と桃浜に思い入れがあるようで、2人への語りが熱い。シャンシャンのことで頭がいっぱいでシャンシャンだけ見られれば満足と思っていたが、これは桜浜と桃浜がふたりで暮らしている姿を見なければ絶対後悔する!と思った。今年中に弾丸アドベンチャーワールドツアーを敢行したい。

*1:双子ちゃんのときは、永明が良浜の発情に気づいたらしい。すごすぎる

*2:美味しくて幸せで寝るっぽい。耳がピンとしているときはまだ警戒しているそうだが

ありがとう、ウズベキスタン

夕方、旅好きの友人らとご飯会。待ち合わせ場所に向かう前に、銀行でお金をおろす。タイミングよく渡りたかった信号が青に変わり、なんかいい予感。

メンバーは自分を除きガチの旅好き*1。自分以外、ウズベキスタンに行く予定の人と過去に行ったことがある人たちの集まり。春日部にカスカベスタンと呼ばれる雑貨店があることやウズベキスタン出入国書類が複雑すぎるという話を聞く*2

隣国トルクメニスタンの観光地「地獄の門」の話になる。観光する際、テント泊を選ぶと青空トイレになるらしい。ガチ旅行好き達が「そっちの方がむしろいい」という。南米*3とか中国の秘境はとんでもないトイレだったらしく、あんなんだったら青空トイレの方がむしろありがたい、と。壮絶な世界のトイレ事情を聞く。

トルクメニスタンに入国する途中にあるウズベキスタンのヒヴァという都市が美しいらしいことも知った。ウズベキスタントルクメニスタン*4もろくな知識がない。wiki読む楽しみを得た。

ハイクに鬱々とした気持ちを書いたが、なんだかんだ結果オーライ。いい1日だった。

*1:年に2回以上は海外や国内旅行をしている

*2:帰りに近所の本屋で『地球の歩き方』を立ち読み。かなりパンチの効いた出入国書類だった

*3:とくにウユニ塩湖

*4:地球の歩き方』で公衆トイレが驚くほど少ないという知識は得た

あれもこれも「ひたち」

中央線の先頭に乗ったらカメラを肩にかけたおじさんが運転席の後ろに立っていた。先頭の先頭にいるなんて撮り鉄かな?と思ったが、発車したらおじさんの方から子供の声が聞こえる。おや?と思って見ると子供を抱き上げていた。おじさんはじいちゃんだった。

孫とじいちゃんの電車鑑賞スタート。 「黄色!」「あっオレンジだ」「またオレンジ」「青がいる!」と孫はハイテンション。じいちゃんは「黄色とオレンジ、一緒に来たよー」と孫に教える。 

新宿駅が近づき、「線路が増えたねー。緑の電車見れるといいねぇ」と、じいちゃん。ホームが見えてくると特急かいじとあずさが停車していた。「特急いるね」と孫とじいちゃん興奮。 

「かいじかな」とじいちゃんが言うと、孫が「ひ・た・ち!ひたち!ひたちだよ!」と、まさかのひたちおし。じいちゃんが恥ずかしそうに「ひたちじゃないの。路線が違うからぁ…」。しかし、孫はひるまず「あれはひたちだよぉー」。孫への好感度うなぎ上り。ひたちは薄い桃色のかわいらしいやつだ。顔ものっぺりしてない。でも、そんなことはどうだっていい。あれもひたちだ。なんなら全電車がひたちでいい。 

華やかな振袖を着られるとき

『じゅん散歩』後、チャンネルを変えずにいたらワイドスクランブルが始まり成人式の振袖をレンタルできないってニュースを見て、被害にあった子も親御さんも祖父母も気の毒で辛いと見ていた。2日前に友達の娘さんの成人式写真を見たばかり。余計に悲しいニュースになってしまった。華やかな着物を着た3人の女子が写る写真。その一人が友達の娘さんで、キラキラしたその瞬間にちょっとウルっとする。着物はそんな瞬間でしか着られないような色や柄なのだ。

正午ごろ、ジョギングへ。成人式会場に移動する色とりどりの振袖を着た女子たちに遭遇し、見惚れる。見送るお母さん方の姿もあった。先へ進むと自宅玄関前で熱心に写真を撮る女性。カメラが向けられた先にはスーツ姿の若い男性がいた。彼もまた成人式なのだろう。少し恥ずかしかったかもしれないけど、お母さんにとっても特別な日だ。

帰宅後、またニュースを見て、心底気の毒に思い、NHKニュースの方にブコメ。振袖を着た成人式に否定的なコメントがあり、はてならしい反応だと思ったが、同意はできない。成人式は家族や親戚向けの行事ではなく親しい友達とみんなで「晴れ」を楽しむ日だと思う。七五三のときは晴れ着で親しい友達と楽しむなんてできなかったはずだ。20歳になったからこそできることで、親にとっても子にとっても貴重な節目。

さて、翻って自分はどうかというと自意識過剰さが邪魔をして成人式に参加しなかった。そもそも帰省すらせず、着物を着ての記念撮影すらしていない*1。親の思いみたいなものを友達やこのニュースを通して知り、本当に親に申し訳なかったな…と思う。今更だけど、私は本当に親不孝だった。

例外はあるとしても、成人式にどれだけお金がかかったかなんて瑣末なことなんだと思う。親は子の晴れの姿を見たら嬉しい。日常をやり過ごしながら子供のことを想像する。今だったらリアルタイムで子から写真が送られてくる。幸せそうに輝いている姿を見るとき、すごく嬉しくなるんだと思う。友達から届いた娘さんの写真はまさにそのときだった。

とにもかくにも、成人の日、おめでとう。

*1:7歳の時の七五三で白塗りメイクをされたのが子供心にかなり嫌だったのも大きい。記憶が確かなら父方の祖母が成人式でも使えるようにと着物を仕立ててくれたはずだったので、今更ながらばあちゃんすまんとなったり。七五三のときさっさと着物脱いでしまい着物姿の記念写真が撮れず母方のじいちゃんばあちゃんごめんとなったり。

おじさんの財布には絆創膏がある

数年前から畑を借りている。ほぼ毎週末15分くらいかけて自転車で通う。

知り合いのおじさんが野菜雑誌の編集者。あそこの畑を借りたらおじさんに教えてもらえんじゃね?がきっかけ。実際手取り足取り教えてもらい、さらに農業用品まで貸してもらい、心の中で師匠と呼んでいる。

師匠曰く「趣味でやっている人は1年前のことはみんな忘れるから」。その通り忘れた。トマトってどうやって育ててましたっけ?土を耕すのは?種の蒔き方は?間引きは*1?全て忘れた。そんなわけで毎年、種まきシーズンのときに改めて教えてもらう。師匠が育てた苗をいただくことも結構ある。冬は白菜、キャベツ、レタス、茎ブロッコリー*2の苗。今年も1株ずつくらいいただいた。

収穫どきもよくわからない。「俺は雰囲気で収穫している」状態。ある日、仕事で師匠と会い「あなたのところのキャベツ、大きくなりすぎてるからそろそろ収穫してやって」と言われた。そうかなと思ったが、やっぱり収穫どきだったのか。

今日こそキャベツを収穫するぞ!と意気込んで畑に行く。キャベツを収穫し、その後、ブロッコリー、サニーレタス、ルッコラなども収穫した。

師匠がビーツに不織布*3をかけてやるといいかもと言っていたので、その作業を行なう。その後、軽く畑全体の雑草を抜く。畑作業をほぼ終え、キャベツ収穫時に使ったナイフの泥汚れをとろうとタオルで拭いた。結構雑に拭き、指を切る。たいして痛くなかったし大丈夫だろと思ったのも束の間。血がだらだら。えー!!瞬間、畑の近所に住む友達の顔が浮かぶ*4。あーあの人は今絶賛仕事中だ…。あーこの人は今日はお稽古だ…。どうしよう!!

とりあえず血の止め方でググる。「心臓より上で指を振る」と書いてあったので実践。なんとなく止まった気がする…。休憩所へ向かうが……全然止まってない…。畑に来ていたおじさんに絆創膏ありますか?と聞く。それは大変と言って、自身の持ち物チェックを開始。「いつもの財布になら絆創膏を入れてるんだけどね…。ごめんね。ティッシュしかない」そう言ってティシュをくれた。私はタオルしか持っていなかったので、とても助かった。

ティッシュを指に巻きつけながら心臓より上で振る。そのおかしな姿勢が気になったおばさんがどうしたの?と聞いてきた。自分の状況を説明し、絆創膏を捜索してくれるがなく、ティッシュをくれることに。それでもとても嬉しかった。力を入れたら傷口がびりっとなりそうではあるけどもう暗くなるし、帰ろう。

そう思って自転車を動かしたら師匠の姿が見えた。「おおー来てたのかー」と笑顔で言いながらやってきた。なんとなく無事に帰れると確信。事情を説明したらバックから財布を取り、財布の中から絆創膏を取り出した。「それは大変でしたね」と言いながら貼り付けてくれた。

*1:野菜の品種によって違う

*2:セニョールみたいな名前

*3:野菜にとっての布団

*4:もしものときはお互い助け合おうの会メンバー

『パーティで女の子に話しかけるには』

イギリス版のアイドル映画っぽい雰囲気だった。おもむろに光GENJIの『ふ・し・ぎ・なBABY 』*1を思い出してしまった。全編エル・ファニングのPVと言っても差し支えない。

パンク大好きな男子*2と宇宙人設定の女子*3が主人公。宇宙人設定は仮だろうなぁと思ったら、えっ!?ガチ設定だったの?となる。時代設定は1970年代くらいだったと思う。

宇宙人は前衛集団なパーティーを催し、チャクラっぽい感じでそれぞれの種族を分けている。宇宙人だけど前衛集団なので現代音楽っぽい雰囲気の曲をかけながら組体操っぽいのとかコンテンポラリーダンスなどをする。そんなパーティーに紛れ込んだパンク少年3人組のうちの1人がエル・ファニング宇宙人と恋に落ちる。宇宙人のルールみたいなものがおかしい。私は外の世界を知りたいみたいな感じでパンク少年に着いて行くのだが…。

オーバーサイズの服を着てもかわいいエル・ファニング。廃墟と化しているような巨大な団地の廊下を疾走する場面などではかわいさが炸裂する。パンクメイクも似合ってるー!かわいい!

パンクバンドの公演をやるライブ会場のオーナーどっかで見たなと思ったらニコール・キッドマン。まさかこの映画に出てるとは思わなかった。心が広い。

パンク男子と心が通じあい、セックスせずともお互いのオーガズム的なものがぴーんときたら妊娠しちゃう。少女漫画でもありえねーぞこの展開。男子「えーまだしてませんよー」となるものの、そうか俺たちはあのとき合体してたのか…と謎の理解を示す。んー「MUGO・ん…色っぽい」メソッドかな?目と目で通じあったら妊娠する的な?よくわからない。

宇宙人は自分たちの存在を絶滅させるため親が子を食う設定。でも、そんな痛ましいことに歯止めをかけなきゃ!その権利を妊娠によって得た私は子供を出産しなきゃなんねーつって、エル・ファニングは宇宙に帰っていく。

20年近く経って、舞台は本屋に。ステレオタイプすぎる文化系男子と化した元パンク男子は漫画家になり、サインを書いている。そのサイン会場に緑色の服を着た20台前後と思われる子たちがやってくる。ママにこの星へ行けと言われて来たんだ。みんなでバンドをやれと言われたんだなどと言う。兄妹みんな野暮ったくハンソンの比じゃねーぞ、などと思い笑った。

 

*1:地元の大きな会館でやることになり、はじめて大きな劇場で観た実写映画

*2:錦織圭くんに似てる

*3:エル・ファニング

俺だって寂しいよ

12月17日の14時公演、本多劇場赤堀雅秋演出の『流山ブルーバード』を観劇。

クズと善人が出てくる構図は映画と同じだったけど、今回の作品のクズはどこにでもいる感じがした。自分もそうかもしれないなと思ったり。あと、この物語で2回公演って役者さん精神的に結構きつそう*1

舞台は千葉県流山市*2。東京は通勤、通学圏内で東京へ出たいというような気持ちが薄い。そんな街で生まれ育った20代後半の男子3人を軸に話が進む。身近な場所で連続通り魔事件が起こっているのにどこか他人事。むしろ報道陣が来ていることが気になってしまう。

3人は中学時代からの友達。実家の魚屋を手伝う高橋*3、おそらく土木作業員で唯一の既婚者の足立*4、東京に出て役者を目指すもののバイト暮らしをしている古川*5。しかし、高橋は足立の妻と不倫していた。そうとは知らない足立は3人の久しぶりの再会を祝う。

3人に直接絡むことがない役を時生が演じていた。偶然電車の中であったら車両を変えたくなるような危険人物。少しでも気にいらないことがあったら因縁をつける*6。しかし、それが「自分はここにいる」そういう存在アピールでもあったし、他者と関わる術であったのかもと思う。

高橋の歳の離れた兄を皆川さんが演じていた。弟とは対照的に兄は心根の優しい人。兄は定期的に苦情を言いに来る隣人を慮るが弟は冷ややか。ある夜、兄は弟が足立の嫁と不貞を働き、なおかつ駆け落ちの算段を立てているのを知る。この弟の軽率な行動を悲しく思ったんじゃないかと思う。翌日、隣人が高橋家のリビングにやってきて古川くん相手に何やら語る。弟はそんな隣人をぞんざいに扱う。弟に対する兄の怒りが頂点に達し、声を荒げる。

「寂しいんだよ!!!!あの人はお子さんを亡くしてからずっーーと、一人なの!!分がる!?誰かと話したいんだよ!俺だって寂しいよ!!!」

弟が知らないはずない隣人の事情。家族と一緒に暮らしていたってろくすぽ会話してなければ孤独だ。弟は自分の寂しさにも無自覚だし、人の寂しさや優しさにも気づいていなかったと思う(気づいていたかもしれないけど目をそらしていた)。

隣人や高橋兄、弟以外の登場人物もみんな寂しさを抱えていた。満たされなさを感じているがゆえの行動が登場人物それぞれにあった。それは現実社会にも重なる。大なり小なり不満があるし、誰しも寂しさを抱えている。ここに出てくる人の中に自分がいても不思議はない。

すべての事情を知った足立が最後に登場するスナックの場面は見ていてつらくなった。最後の乾杯は色々な感情がないまぜになる感じ。この立場になったらと想像したらあぁなるしかない。高橋弟が少しでも他人の気持ちを思いやれたら…。時生が「俺のこと見えてます?」と言っていたのも印象的で、もし高橋兄のような存在が身近にいたら…と、たらればも積もる。兄弟の場面で終わっていくのも良かった。日常会話こそ大事な話。

あと、江古田に住んでいる設定の古川が住んでいる場所を答えるたびに「江古田って中野?」と聞かれてるの笑った。江古田の中野っぽさ。

*1:映画しか見たことないけど、赤堀さんのやつはほかの公演も大変そう

*2:流山おおたかの森の印象が強く若い家族に支持される街という印象がある。意図的にそうしたのかな?と思ったりした。

*3:実質の主人公。賀来賢人が演じていた

*4:大賀が演じていた

*5:若葉竜也が演じている。若葉くんは『葛城事件』の次男の役をやってた子

*6:おそらく通り魔事件の犯人であったと思う