ハイク以上の長文

Haiku!するには長目で躊躇するやつ用。

『彼女がその名を知らない鳥たち』

警察役で赤堀雅秋が出てきて、TBSドラマ『監獄のお姫様』の馬場カヨの夫といいここにも赤堀状態*1

松坂桃李が己の性欲に忠実だから不倫も厭わないという既婚男性役*2でとにかくエロい。艶めかしすぎて結構気持ち悪かった。朝ドラ『わろてんか』を恥ずかしくて直視できない*3

主人公を演じるのは蒼井優阿部サダヲ。昔の男に未練がある女・十和子と、その女を執拗なまでに思う男・陣治。

陣治は下品で貧相な男。十和子は同棲中の陣治の稼ぎに依存し、些細なことへも因縁をつけるクレーマーと化し、怠惰な生活を送っている。

現在と並行しながら過去の十和子の恋愛を見せていく。昔の男、黒崎役を竹野内豊が演じていてた。自分のことしか考えていない薄情かつクズい男でああまでされて…、それでも未練が残ってしまう恋愛の怖さ。

デパートへ思い出の腕時計の件でクレームを入れ詫びに来た水島*4が好みのタイプで既婚者と知りながら十和子は情事におぼれていく*5。一方、十和子の姉は夫が浮気中というカオス。

後半、十和子と陣治ふたりの出会いの回想の場面は切なかった。泣くような場面でもなかったと思うけど、十和子と親しくなるにつれ、だんだんと粗野になっていく陣治を見ていたら気の毒になってしまった。きちっとしていそうな十和子のお姉さんがただ下品な男になった陣治を受け入れていた理由はここにあったのかと思った。

クズい男はメンヘラ女を探り出して弱みに付けこみ、その一方、メンヘラ女が優しい男を狂わせていく。黒崎のような男は別格としても、こういう人間関係は特別なものではなくありふれたものなのかもしれない。

知らないけど。

*1:正月くらいに初めて舞台を観に行く予定なので「あ!」と思ってしまう

*2:「こいつやれる」に対しての察しがいい

*3:とびとびで鑑賞しているからいいけど…

*4:松坂桃李

*5:今年はてなで話題になったことを思い出し、現実にこういうことをやっている人がいるんだよな…とげんなりした