ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『ゆれる人魚』

2月初旬くらいに鑑賞したポーランド映画

東欧、女子二人が主人公という設定でチェコ映画の『ひなぎく』を思い出す。遠い記憶を掘り起こすと『ひなぎく』はかわいい×サイケ感、こちらはポップ×ホラーな感じ。

80年代のポーランドが舞台。しかし、制作陣は監督含め70年代生まれで子供時代の記憶を元に再現しており、架空の都市という雰囲気。

映画のあらすじを元にしたアニメーションからスタート。その絵が20代前半頃にハマっていた画家のカレン・キリムニックとかを思わせる暗くて毒のある雰囲気で気持ちが高まる。音楽*1もよくて、帰宅してすぐAppleMusicでサントラを探してダウンロード。服装や車など東欧のちょっと野暮ったい感じもよかった。

人食い人魚姉妹が主人公。ひょんな出会いがあり*2、ストリップありのキャバレーで歌手として働き始める。姉がバックバンドのメンバーに恋をし、複雑な心境になる妹。

物語のベースが『人魚姫』なので、あーやっぱりそういう展開かぁってなった。人魚姫の王子様にはいい印象がない。人魚姫サイドのリスクの負い感に対して、王子が軽い。ちょっといい感じで遊んで運命の人だポイッって酷すぎる。そんなわけで映画の結末は因果応報。同情の余地なし。妹、強く生きろ。

映画のチラシで松尾*3さんが「ここ最近の映画で最もキレイな乳首を見た」とコメントしていたけど、その通りだった。姉妹が人魚形態のときは基本的に上半身裸。写るたびにきれいだわぁってなった。

*1:パンフレットの音楽解説によるとテクノポップユーロビート感らしい。演出的に80年代日本歌謡を思い出したりした

*2:湖岸にキャバレーのバンドのメンバーがいて、姉妹が人を食うところを目撃し、歌手にスカウト。うろ覚え

*3:スズキさんの方