ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

華やかな振袖を着られるとき

『じゅん散歩』後、チャンネルを変えずにいたらワイドスクランブルが始まり成人式の振袖をレンタルできないってニュースを見て、被害にあった子も親御さんも祖父母も気の毒で辛いと見ていた。2日前に友達の娘さんの成人式写真を見たばかり。余計に悲しいニュースになってしまった。華やかな着物を着た3人の女子が写る写真。その一人が友達の娘さんで、キラキラしたその瞬間にちょっとウルっとする。着物はそんな瞬間でしか着られないような色や柄なのだ。

正午ごろ、ジョギングへ。成人式会場に移動する色とりどりの振袖を着た女子たちに遭遇し、見惚れる。見送るお母さん方の姿もあった。先へ進むと自宅玄関前で熱心に写真を撮る女性。カメラが向けられた先にはスーツ姿の若い男性がいた。彼もまた成人式なのだろう。少し恥ずかしかったかもしれないけど、お母さんにとっても特別な日だ。

帰宅後、またニュースを見て、心底気の毒に思い、NHKニュースの方にブコメ。振袖を着た成人式に否定的なコメントがあり、はてならしい反応だと思ったが、同意はできない。成人式は家族や親戚向けの行事ではなく親しい友達とみんなで「晴れ」を楽しむ日だと思う。七五三のときは晴れ着で親しい友達と楽しむなんてできなかったはずだ。20歳になったからこそできることで、親にとっても子にとっても貴重な節目。

さて、翻って自分はどうかというと自意識過剰さが邪魔をして成人式に参加しなかった。そもそも帰省すらせず、着物を着ての記念撮影すらしていない*1。親の思いみたいなものを友達やこのニュースを通して知り、本当に親に申し訳なかったな…と思う。今更だけど、私は本当に親不孝だった。

例外はあるとしても、成人式にどれだけお金がかかったかなんて瑣末なことなんだと思う。親は子の晴れの姿を見たら嬉しい。日常をやり過ごしながら子供のことを想像する。今だったらリアルタイムで子から写真が送られてくる。幸せそうに輝いている姿を見るとき、すごく嬉しくなるんだと思う。友達から届いた娘さんの写真はまさにそのときだった。

とにもかくにも、成人の日、おめでとう。

*1:7歳の時の七五三で白塗りメイクをされたのが子供心にかなり嫌だったのも大きい。記憶が確かなら父方の祖母が成人式でも使えるようにと着物を仕立ててくれたはずだったので、今更ながらばあちゃんすまんとなったり。七五三のときさっさと着物脱いでしまい着物姿の記念写真が撮れず母方のじいちゃんばあちゃんごめんとなったり。