ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

『アメリカン・ユートピア』

キリンジの兄が珍しくツィートし、映画『アメリカン・ユートピア』を褒めていた。

 

なんだと、デヴィッド・バーンだと!?Talking Headsジャン!『STOP MAKING SENSE』じゃーん!!劇場*1まで足を運んで観に行った若かりし日の記憶がよみがえる。もうこれは観に行かなきゃいけないやつだと速攻でチケットを予約し、観に行った。

すごい!デヴィッド・バーン、すごい!すごいと語彙力が崩壊する。

舞台上を決められたフォーメーションで動き、踊り、そして歌うデヴィッド・バーンとメンバーたち。70歳前後であろうデヴィッド・バーンにこんだけの声量があり、こんだけ難なく動く体力があるのか!と驚愕するし、デヴィッド・バーンやメンバーたちによって昇華された舞台は音楽はもとよりダンス、演劇という方向からも楽しむことができるのだ。

そこには映画を監督するスパイクリーによる手腕も大いにあるだろう。とにかく画面が絶えずかっこいいのだ。この画面の格好よさに我々は圧倒され、ちょっと踊りたくなってしまうし、拍手も送りたくなるのだ。

鑑賞後、この映画の興奮を誰かと共有したい!と、真っ先に浮かんだ顔は音楽を通じて知り合った20年来の友達だ。友達とは出会ってから、音楽はもとより映画やアートまでを共に楽しんできた。

いかによかったかを切々と語り、ぜひ見に行って欲しいとメッセージを送る。すると、予告がクソすぎてスルーするつもりだったけど観に行くと言う返事。よっしゃ!

翌々日くらいに出かけてくれた友人が速攻で返事をくれた。大興奮していた。おぉ〜友よーと、その後、お互いハッスルしながらメッセージのやりとりをしたのだった。

そうなのである。アメリカンユートピアはこのようによかったよね(デヴィッド・バーンが)!と、良さを話したい映画なのだ。

できることならピカデリーや立川の爆音上映で鑑賞し、ファミレスでドリンクバーを何度もお代わりしながら、居酒屋で酒を飲んで越になりながら良さをだらだらと話したくなる映画だ。お互いに感じた良さをだべって、よかったよかったと言いたいのである。

キリンジファンは兄がいかにデビッド・バーンから音楽的に影響を受けているか、ギター弾きとしてのフォームからも感じるのではないかと思う。

ただ音楽が好き、舞台が好き、ダンスや映画も好きと言う人にも見に行って欲しい。エンターテインメイントが好きな全ての人にこの映画は響くと思う。デヴィッド・バーンはそれだけ表現することに対して真っすぐだ。

*1:確かシネクイント