ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

ひとり

ついにひとりで暮らした期間が家族と暮らした期間を超える。これまでも今も誰かと一緒に暮らすことを想像したとき、恋人の姿が浮かんだことがない。強いて言えば今後のこともあって両親だ。

ひとりが寂しいときもある。SNSに書き込むまでもなく友達に言うようなことでもない、そんな瑣末なことを言える存在がいる喜びがあると思う。けれど、そんな相手が絶対欲しいという熱情がない。

性的に満たされなくてというようなものも過ぎた。まともに恋愛をして恋人を作ってということをしていたら精神的にも性的にも満たされるために共に過ごしたい誰かを本気で探したかもしれない。しかし、そんなことがなかった。ひとりで暮らし、ときどき友達と遊ぶ。それで満たされてきた。

ふと誰かと生きたいと思って婚活したのは自分のスキルに対する自信のなさからだった。自分の稼ぎが少なくて将来を不安に思い、身勝手にも誰かと共に生きることでその不安を軽くできたらと思ったのだ。

私が誰かと生きたいと思ったのはひとりでいる寂しさからではない。金銭的な不安だ。それに気付いたとき、私は自分で稼いで自分で不安を払拭していくことを選んだ方がいいのかもしれないと思った。うまくいかなかったとき、間違いなく相手のせいにする。

なお、高齢独身は何か問題があると言われることがあるが、それは否定できない。確かにと自分に思い当たる節が多々ある。仮に結婚できたとしたら自分でも結婚できてラッキーくらいに思っておくのがちょうどいい。