ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

海へ行くつもりじゃなかった

先週は金、土と朝から葉山で仕事だった。高速降りた電光掲示板に「神奈川に来ないでください」の文字。ときすでに遅しだろと笑う。
いつもの交通量を考慮して出発したらかなり早く到着。先に到着していた方から現場近くにあじさい公園なるものがあり、眺めがすこぶる良いと教えられる。
遅れて着いたが、開始時間までかなり余裕があったのであじさい公園なるものを堪能しようと公園へ向かう。行き先を間違え登山道の方へ行き、展望台随分遠いなぁと登る。頂上まで登るといると思っていた人がいない。おかしいなぁと思ったら電話がなり、ここではないところが公園だったと知る。なんだと!と思いつつ下山。

なんやかんや仕事をして昼になり、昼食のオススメを聞くとアジフライの美味い店があるという。そこ絶対行かなきゃじゃん!となり、行く。皿に肉厚のアジフライが3つもある。うまい*1

まだ陽のあるうちに仕事を終える。時間があったのであじさい公園に向かう。富士山が見えた。帰宅途中、行きで見かけた有名なプリン屋がオープンしていることを確認し寄る。神奈川限定味、カボチャプリン、黒蜜プリン、ノーマルを買って帰った。

翌日の土曜日は雨が不安だったけど曇り予報で気が緩む。現地へ向かうと突然雨が降る。このまま雨かしらと思われたが海の方を見ると晴れ間が見えた。気づいたら晴天に。昼食どきになり、関係者のリクエストに答え焼肉店へ向かうが焼肉定食は平日しかやってないという。適当な飯ものを食べる。私はビビンバを頼んだが、カルビクッパ組がうまかったという。チョイスに失敗したと思う。昼食後、あらかた作業が完了する。しかし、日が落ちるのを待たねばならない。それまでの時間を各々潰すことに。私はあじさい公園に行き景色を眺める。海まで徒歩10分くらいですよと教えられていたので海へ向かってみることに。

海なんていつぶりだ?と思ったけど、去年の秋頃、葉山の神奈川県立近代美術館に来ていたんだった。あのときの海は台風前で荒れていたけど、この日見た海はとても穏やか。ひとりで水物に触るとずっこけるなどのヘマを犯しがちなため、恐る恐る海水に触り、寄せては返す波をしばらく見る。心が洗われるとはこういうことかなんて思うほど美しい。
帰り際、偶然仕事先の親子に会い、立ち話。コミュニケーション能力低いしとつい癖でひとりで帰ろうとしてしまったが、キョトンとされる。親子も帰るところだったからナニイッテンダオマエとなったのかも。

私は自分なんかと一緒に帰りたくなんてないだろうと思ってしまうのだ。自分を必要以上に低くする、これがよくないんだなぁと親子と一緒に帰りながら思う。この歳になって再認識するなんてだいぶ愚かだと思う。話を聞いていると、お母さんはリモート中、息子氏は保育園休止中と、家族以外になかなか会えず会話に飢えているようだった。軽い質問で高打率の回答をえられ、会話が弾む。
私が現地で見たものや聞いたことを話すと嬉しそうだった。偶然、聞いた子供と叔母と思われる人の会話を話す。「これって〇〇くんのことですよね?」なんて話していたらお母さんが「きっとそうです!〇〇ちゃん(会話の主は)誰だろうね!」と盛り上がっていた。

気づいたら息子氏に心を開かれ、自作の昆虫図鑑を披露してくれるまでに。長い空き時間のおかげで生まれた交流。海へ行くつもりじゃなかったけど行ってよかった。今度あじさい公園に行くことができたら真名瀬海岸に降りるルートで散歩したい。f:id:usaginokainushi:20200527010048j:plain

 

*1:地元民的には観光客目当ての高め単価が鼻につく店らしい