ハイク以上の長文

ブクマはやばいよ、スターを押しな、スターを。

夢だけど夢じゃなかった

年に数回、重い貧血でもうダメだとなる日があるのだが、昨日がそうだった。仕事のために早起きし、支度を済ませて電車に乗りこむ。車内ではいつもと同じようにスマホ片手にニュースを読む。乗り換えする駅が近づいてきたのでドアの方へ移動し、しばらくすると冷や汗が出てきた。立っているのが徐々に辛くなり、へたり込みたくなる衝動に駆られる。近いはずの駅を遠く感じながら手すりをつかみ体を支えた。駅に到着し、一旦ホームで座り込む。腹痛や吐き気もあったのですぐの乗り換えを断念し、トイレへ行くも何もなかった。これならなんとかなるんじゃないかと思い、またホームへ移動し、電車に乗り込み、目的地へ進む。

数駅やり過ごしたが、座っていても辛くて久しぶりにハードなやつがきたんだなぁと思い、途中下車する。ここからだと現場へ向かうのも帰宅するのも地獄だ。よりマシな地獄である帰宅を選び、今日は休みますと連絡を入れる。

予想していた通り、帰りの電車もだるかった。座れても寄りかかれないのが辛い。運良く端に移動でき寄りかかれるようになっても辛い。もうずっとだるくて最寄駅はまだかと思う。目を瞑り、電車が進むのを待つ。

ようやく最寄駅に到着した。なにかお腹に入れないと歩くのも億劫で蕎麦を食べる。少しは力が入り、だるさが改善したように思う。

改札で駅員さんに〇〇駅で体調が悪くなって引き返しましたと説明し、体調を気にかけてもらいながら往復分を支払って家まで歩く。普段ならどうってことない荷物が重い。

ようやく家につき、ドアをあけると猫たちが飼い主どうしたのよ?という感じで出迎えてきた。「体調悪くなって帰ってきたんだ」と話すと理解したようなそぶりを見せる。

荷物を下ろし、上着を脱ぎ、布団に直行すると猫たちもついてきた。それぞれがいつも寝るポジションにつく。私と猫たちは夕方まで眠った。

夢の中にまで猫たちは出てきた。口のあいたカバンに猫を入れて出かける。そんな奇怪な行動をする夢だ。起きて夢の中とはいえなんつぅーことをしたんだ自分と思いながら夢診断を読んでみると、飼い猫の夢は凶夢でよからぬことが起こる予兆であるとあった。そんなことあるかいと思った翌日、家が近づきコートのポケットをまさぐるとあるはずの鍵がない。道端でカバンの中をひっくり返し鍵を探すもない。家に入れないかもとうろたえつつ、ここだろうと目星をつけた場所に連絡したらあった。あぁ良かったと安堵したのち、昨日の夢はこのことだったのか?あれは予知夢だったのか?